私の母である渡邊美津子が発足させた翠福祉会は、子育て支援をいち早
く行い、一人でも多くの子どもを心身ともにすこやかに育むことに取り
組んで参りました。
待機児童の解消だけでなく、子どもたちが社会や文化などあらゆる分野
の活動に参加する機会を得ることができ、また、育つ環境や年齢、心身
の状況などに応じて、地域において必要な福祉サービスを提供すること
を目的としているため、こども園だけでなく、児童館や学童保育の運営
などにも携わっています。
地域や行政、そしてご家族とつながりながら、いのちを大切にできる子
どもを育てています。
『家庭的な環境で、いのちを大切にする子どもを育てます』を保育目標としていますが、これは私たちだけでは実現できません。
まずは、それぞれの地域との交流を大切にしています。日常的にふれあいの機会を持つだけでなく、阪神・淡路大震災のときには先駆けて炊き
出しを行うなど(みどりこども園の前身となる保育園にて(1995年当時))、地域になくてはならない存在を目指しています。
そしてご家族とのコミュニケーションもとても重要です。ITを活用した「保育ねっと」を導入して親御さんの負担を減らすだけでなく、「サラ
ダボール会」といった保護者会に参加いただくことで、お互いの理解を深めながら、さらに良い環境づくりを行うようにしています。
登園・退園の管理や給食・保育延長の連絡、さらに細かな事務処理など
は、「保育ねっと」でかんたんに行えるようになっています。そのため
先生たちの負担を大きく軽減できて、子どもたちと過ごす時間を増やす
ことができました。
先生の笑顔は、子どもの笑顔につながります。だからすべての職員がス
トレスなく、気持ちよく働くことができる職場づくりを心がけているん
です。そうすることが、子どもたちの笑顔をもっと増やしていくんです
ね。
翠福祉会の給食やおやつは、専門の栄養士や調理師が日々メニューを考
え、園内の給食室でまいにち手づくりしています。そのため、アトピー
やアレルギーのお子様には、除去食にて対応することが可能です。
園内には菜園があり、つくる喜び、収穫する喜び、そして自然の恵みの
ありがたさを体感します。給食をいただく際には、みんなで献立を声に
出して読み上げ、感謝の気持ちや食べることについて考える意識を高め
ています。
このように、細かなところまでのこだわりや、たくさんの触れあいを重ねて、子どもたちの健やかな成長をサポートしていけるよう、職員で
一丸となって努力しています。子どもたちのステキな未来に、少しでもチカラになりたいと思っています。